『製本界』今月の話題

2009年10月号

「新宿支部70周年」
 
新宿支部長 青木 英一
 

 支部長の任を仰せ付かって1年と半年、何時かこの頁に文章を載せなければいけない時が来ると思っていました。とうとうその時が来たようです。 さて、何を書こうかと思案する中で一番触れておきたいのは新宿支部70周年記念の事でしょう。

  去年の年の瀬に新宿印刷製本関連団体協議会の旅行があり、それまでは不参可を決め込んでいたものの「支部長になったのだから」と妙な責任感から参加をさせて頂きました。

 高田の馬場から出発するバスの隣席には先々代新宿支部長の青木氏、後ろには先代支部長の中澤氏が坐ります。早朝の出発にもかかわらず色々な酒が配られる車中で「おい、来年新宿支部は70周年じゃないか」と青木氏、そうかも知れないと中澤氏が返す中で、私は「帰京したら調べます」と答えるしかありませんでした。

  今でも覚えていますが月曜日に出社し、支部の50周年誌の奥付けの刊行年月日、そしてその記念誌の内容を見るに間違いなく新宿支部は2009年の11月3日に70周年を迎える事が解りました。 それからが大変な騒ぎで、イベントはやるのか、冊子は作るのか、と色々な話し合いが交わされました。

  結果記念式典は行う、冊子は必要最小限で作ろう、長年の懸案であった支部ホームページを立ち上げようと言う3つの事業をしっかりと、しかし必要最小限の予算で行うと言う話になりました。 色々な発言もあったようですが、記念式典には支部の皆さんがなるべく多く参加しやすいような会費に留めるため開催場所は地元で行う事にし、小冊子は支部役員の中で制作する事に、ホームページも立ち上げ時は支部内の人間で作るように方向付け実行に移しています。

  かなり圧縮された予算で開催できる事になりました。そして支部のサイトを立ち上げるために、昭和14年のこの年に起きた事柄を調べると大変な年だったことが判って来ます。何故、まさに第二次大戦の始まろうとしている時に新たな組織作りをしたのだろうと考えるに、当時の本部の諸先輩がこれから厳しい時代になるという事を予測し、それに向かい仲間の結束を強くしようと考えたことなのかと思いを馳せます。本部の記念誌や支部の冊子を読んでみると其の当時の大変な苦労の有様が読み取れます。

 そうだとすれば、業界全体の方向が読み辛い今この時期にも、再びより強い結束を求めて組合活動を行ってゆく時ではなかろうかと考えてしまいました。 。