製本界 平成30年5月号

表紙の解説

蒲ム紙業(現潟tァクト)(昭和40年頃)

 

目次

特 集

・第45回 広報委員会が行く report & interview
   アットホームな雰囲気を大切に、実直なものづくりを続ける
有限会社 菅原製本所
・第58回全製工連全国大会(愛知大会)に向けて
・平成30年度 商業印刷製本専門委員会
   全国工組の代表者が集まり積極的に議論が交わされた

連載

・今月の話題 港支部長 林 俊吉
・6月代表役員会 7月定例理事会報告
・委員会の現場より
・健保問題を考える 理解が進んだ健保連の主張 現役世代の負担はもう限界
・東京製本高等技術専門校 専門校レポート
・二世会だより
・弁護士活用術vol.32 〜成年後見制度1〜
・支部だより

 

情報のページ
○書籍・雑誌部会総会
○手帳部会情報交換会
○組合員名簿変更
○組合事務局夏期休暇

 

 

「港支部長就任のごあいさつ」

港支部長 林 俊吉

 

 過日執り行われました港支部定時総会にて今期より港支部長を仰せつかりました、株式会社ファクトの林と申します。当支部も人員に関して過渡期を迎えており、今般急遽抜擢された次第です。一介の一支部員でありましたもので何の知識も御座いませんが引き受けた以上は全力で頑張っていきたいと思いますので皆様のご理解とお力添えのほどよろしくお願い致します。
 さて、港支部ですが、私が参加した頃、二十数年前は五十数社の在籍がございましたが現在は十七社にまで減少してしまいました。およそ三分の一。耳にするところによれば、かつて当組合も千五百余社ありましたが現在四百七十余社。やはりおよそ三分の一。組合全体の推移と一致しております。港支部は統計学的にモデル地域になるのでしょうか。しかしながら港支部のおよそ三分の一は港区から大田区、品川区にその拠点を移しているという実態がありますので微妙です。また、後継者問題もございまして先日、二世会としての六日会も事実上の閉会を余儀なくされました。当支部も多大な問題を抱えており今後は大きな改革が順次必要かと思います。
 さて、組合全体に目を向ければ、組合員数の減少は歯止めが利かず毎月数社の脱退があります。良く耳にするのが「淘汰」という言葉ですが、果たしてこれは「淘汰」なのでしょうか。もはや「淘汰」の時期はとっくに通り越している気が少なからずするのは私だけでしょうか。脱退の理由の殆どが廃業だと思います。一言で廃業と言っても理由はさまざまだと思いますが、ポッと頭に浮かぶのは、@資金不足の為止む無く、A儲からないのでバカバカしい為、B従業員不足の為、C後継者不在で高齢の為、大雑把にわけて、これら四種類が主だったものと思います。これらからちょっと考察してみたところ、AとCに関しては「淘汰」が適用できると考えられますが、@とBに関してはあまり継続するようであれば、どうにも「淘汰」と考えるには無理がある気がします。もはや「淘汰」ではなく、「危機」なのではないでしょうか。実際に詳しく調べたわけではありませんが、年々@とBはその数を増している気がします。この「危機」を乗り切るべく、各企業、団体等は必死で頑張ってきたと思いますが、依然、渦中からの脱出は成されていないようです。
 「危機」といえばまだ問題はいくつもあります。マーケットが縮小すれば業界も縮小します。業界が縮小してもマーケットは縮小してしまいます。今はまだ前者の段階だと思いますが、ウカウカしていると後者の状態になり、取り返しがつかなくなってしまいます。さらに生産年齢人口はついに減少の域に突入し、三十年後には六千万人、と、今の二割強減少します。もはや流暢なことを言っている時間はないのです。今すぐ対策を取らなければなりません。もはや一企業がどうこう出来る問題ではなくなってきています。今こそ「組合」という大きな組織で敢然と立ち向かう必要があると思います。  業界が好転することが即ち自社にとってもプラスになると信じて止みません。支部員の皆様はもちろん、組合員の皆様の多くが「組合に入っていて良かった」と思って頂けるような組織であり続けるよう、微力ながら注力出来ればと思っています。どうぞよろしくお願い致します。