製本界 令和元年9月号

表紙の解説

製本実習:上製本表紙作成

目次

特 集

・第52回 広報委員会が行く report & interview

  漫画誌製本から新規開拓まで、社員と共に挑戦の日々 

  中島製本 株式会社

・全日本製本工業組合連合会 紙製品製本部会専門委員会を開催

  事業承継や業態変革など多くのテーマで意見交換を実施

 

連 載

・今月の話題 経営・環境委員会副委員長 藤田 裕二

・9月定例理事会報告

・委員会の現場より

・健保問題を考える 進む医療保険のICT マイナンバーカードを保険証に

・東京製本高等技術専門校 専門校レポート

・二世会だより

・弁護士活用術vol.39 〜破産・再生制度4 〜

・支部だより

 

情報のページ

○手帳部会 関連業者情報交換会

○オペレーター養成講座(短期)紙折り機操作講習

○第33回 古紙関係協議会

○ものづくり匠の技の祭典2019

○墨田支部 断裁機安全特別講習

○東京都最低賃金を1,013 円に引き上げ

○名簿校正後の脱退変更等一覧

 

 

「委員会活動を通して得られるもの」

 

経営・環境委員会 副委員長 藤田 裕二

 

 経営・環境委員会の藤田と申します。組合本部及び委員会活動を始めて早いもので三年が経過しました。以前まで経営・環境委員会の活動内容に関しては、支部定例会での本部報告及び製本会の「委員会の現場より」で情報を得ておりました。特に定期的に開催して頂ける各種セミナーに関しては、経営を行う上での諸問題をタイムリーに取上げ、専門分野の講師の方から分かり易くご教授頂き様々な面で準備が出来たと思います。実際委員として活動に加わってから感じた事としては、各関係団体との良好な関係性を保ちながら、現状我々の置かれている状況や立場を継続的に発信し理解してもらい、いかに組合委員様が良好な環境の中で事業を行っていけるかのヒントをいち早く提供している委員会だと感じました。

 

 継続実施事業としては、取引慣行改善策の研究(低価格や過剰な品質の要求等)・SAPPSの推進(製本業独自の個人情報保護法対策)・日本印刷産業連合会GP認定取得推進・リスクアセスメントへの対応(接着剤・RoHS指令等)・BCPについてがあります。今後新たに世界的に問題となっている海洋プラスチックゴミ問題について、CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)普及促進やSDGsへの関連性の研究等、身近な諸問題が山積みです。

 

 経営面に関しても、従業員の退職・求人難・人件費高騰・後継者難等大変頭の痛い課題が幾つも有ります。ここ数年特に製造業では、深刻な人手不足が続いており新卒者はもとより中途者でも採用が難しいのが現状です。製本業界はどうしても、マンパワーが必要な産業です。外国人の採用も視野に入れ、早目の対応が必要不可欠だと思います。製造原価面では最低賃金がさらに上がり、各種資材の値上げは待ったなしで受けざるを得ないのが現状です。最低賃金については、十年前より24.6%も上昇しているにも拘らず、製本単価については上がるどころか値下げ要求の声が未だに聞こえて来ます。その他、働き方改革法によって、我々の経営環境は今後更に厳しい状態になると思われます。令和元年四月から既に施行されました年次有給休暇の毎年五日取得に続き、令和二年四月から時間外労働の上限規制が導入され、令和三年四月から正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差が禁止されます。これらは、法律なので遵守しなければなりません。

 

 製本業界においては、今後も厳しい環境が暫く続くと予想されます。環境の変化はとても早く、その変化に対応すべく準備が不可欠だと思います。